菊名の世にも不思議な物語
 
谷川氏は、PC(パソコン)の調整の要請を受け、平成11年2月23日、午前10時30分頃、菊名の顧客の家を訪ね、3時間程で予定道通り調整を終了し、車で帰社についた。
 幹線道路に出るために、入り組んだ住宅街の細い道をカーナビを頼りに、春を思わせる陽気の中、鼻歌を歌いながらハンドルを握っていた。程なく、カーナビが一本の道を表示していた(現場写真1)。このとき既にカーナビは、ミステリーゾーンの世界を覗いていたのである。何も知らずに谷川氏の車は、不思議な世界へと導かれていった。
 以下は、谷川氏が語った、当日の体験談である。
「カーナビの表示する道の入り口には「この先階段」(現場写真2)と表示された標識があったようですが、私の目には入りませんでした。住宅街の人影のない、真っ直ぐな道を、アクセルを踏み込み進みますと、急に目の前が開けたと思った瞬間、ドスンという衝撃が、車を襲ったのです。「ずいぶんデコボコな道だな」と思っていたら、車は速度を増して下り始めました。そこで初めて、私は、自分が急な階段を下っているのに気がつき、仰天し、ハンドルにしがみつき、ブレーキを思い切り踏んだのですが、車は止まらず、速度を増した上に、ブレーキも効かなくなってきたではないですか。慌ててサイドブレーキを引いたのですが車は左右に振られながらゴトン、ゴトンと音を立てながら下り進み、止まる様子もないのです。私は、必死の思いで車を制御しながら一段一段階段を下り、やっとのこと、最後の階段にたどり着き、車は止まりました。この間、1分足らずと思われるが、私にはとてつもなく長く感じましてね。
 心臓は高鳴り、身体全体が震え、冷や汗が額を伝わってきました。幸い静かな住宅街の午後であったため、階段を利用していた人もなく、大事には至らなかったのが幸いでした。もし、何人かの人が階段に利用していたら思うとぞっとしますね。
 しばらく私は、気が動転していましたので、ハンドルに覆い被さり、気持ちが落ち着くのを待ちました。「何で、こんな事が起こるのだ」と自問自答しながら車から降り、振り返ると、私の視界には、一直線に延びた長い階段(現場写真4)が聳えていたのです。瞬間、全身が凍り付きました。私は「ぎゃぁ〜」叫びながら車に乗り込むと、一目散にその場所から走り去ったのです」
 谷川氏の報告を受け、ミステリ−ハンターが聞き込み調査等を行った結果、別紙の証拠写真のごとく、階段など無く、何の変哲もない道(現場写真5)であった。
 谷川氏は、今でも階段であったと主張しているが、誰も信じる者はいない。  谷川氏にこの「菊名の階段事件」は、生涯背後霊のごとく付きまとい、悩ますことであろう。お可哀想に。
 

現場写真
左折すべきを直進したため、ミステリーゾーンに入った

現場写真2 
現場写真3
谷川氏は、先が階段だったと主張
その後の調査の時・標識は無い

現場写真4 
現場写真5
谷川氏の主張を合成写真にて再現 
その後調査した時・只の坂道

【ホーム(トップヘ)】【会社概要】【コピー複合機情報】
【メールの方はここをクリックしてください】